2007-08-27から1日間の記事一覧

『運河を渡る』稲葉真弓

稲葉真弓といえば、前にちらっとここで言及したが内容はほとんど覚えていない。今作もきっと一年も経たないうちに忘れるんじゃないか、そんな程度の内容である。いろいろ過去を回想しながら、老年にさしかかった友達同士の女性ふたりが、天空橋から羽田のタ…

『天国を待ちながら』青山真治

あのうるさいオバサンというイメージの金井美恵子に"ようこそ"といわれた青山なのだが、なんで金井がそこまで青山のことを買うのか、じつは余り理解できない。 相変わらず主人公は、また、ほかの主要登場人物も自意識の怪物と化していて、なぜにそこまで焦燥…

『群像』 2007.9 続き

ブックオフで文藝春秋の前々回の芥川賞発表号を買いました。 成人男性にそこそこ売れている雑誌のようですが、芥川賞以外はまったく興味のない話題ばかりです。 また芥川賞の選評も欄が小さく、あっさりしてますね。