2007-05-23から1日間の記事一覧

文學界新人賞の選評

文學界らしいというか、みんな真面目でつまらない。 ちょっとは読ませようと芸を感じさせるのが、島田雅彦と、私が嫌いな川上弘美。 島田雅彦は小説はなんだかなあ・・というものが多いが、こういうエッセイ的なものはたいてい面白い。 今回も、正確な引用で…

『鳥の眼・虫の眼』相馬悠々

巻末コラムである。文学業界に一言申す的な内容の事が多く、真面目な侃侃諤諤といったところか。 先月号では城山三郎が亡くなったこととからめて、内向的な、あるいはアバンギャルドな現代的な小説に一言。 今月号では本屋大賞って何だよ騒々しいな、とこの…

『心はあなたのもとに“I'll always be with you, always”』村上龍

初回からいかにも恋愛小説的な内容だけど、主人公の男性は「勝ち組」である。金融関連業をハードに営みつつ、くつろぎとしてシティホテルのスイート取ってそこに娼婦呼んだりする。また、他人の心のある部分を読みとれる(感じ取れる)能力を持った、あるい…

『文學界』 2007.6

ちなみに昨日の『文學界』の感想は先月のやつです。ひと月余り古いやつ。今日からやっと新しい号。