2007-02-07から1日間の記事一覧

『プレカリアートの憂鬱2』雨宮処凛

連載がはじまった当時は、面白い企画かと思ったが、今月の話はなんかありきたりな内容で完全に期待はずれ。 NHKが放送した、ワーキングプアのドキュメンタリーの衝撃には遠く及ばず。 まあ文芸誌とテレビの全国放送では、予算から他、大きく違うってのは…

川村二郎+豊崎由美+絲山秋子による創作合評

絲山秋子あたりにダメ出しされたくないよ、とは思うんだが、豊崎由美とかいう人も元気がなかなか良い。 それにしても川村二郎の存在感の無さよ。 このメンツではなんか小説のテクニックの話にばかりなっているきらいがある。 あまり一般読者の参考になるもの…

2006文芸作品の収穫 座談会

新聞社の文芸担当者の座談会。 匿名でないだけに、ヨイショヨイショって感じで、本音はどうなのという所がぜんぜん出てこない。 そりゃ各社、川上弘美みたいな売れっ子に書いて欲しいだろうから、悪口なんか死んでも口にすまい。 ちなみにどんな作品、作家が…

『五月』アリ・スミス 岸本佐知子訳

木に一目ぼれして、我を忘れたようになってしまう女性と、その恋人の話。 超短編というほどではないけれど、短い小説。 たしかに面白かったんだけれども、いままで短編というのを楽しんだ経験があまりなくて、その今までを超えるようなものでもなかった。 ラ…

『群像』 2007.2

今日は7日。もう各文芸雑誌の3月号が出る。 というわけで、群像2月号を拾い読みである。 (ところで、今新月号の目次をネットで見たら、意外と文學界が面白そうな気もしたり、新潮は400枚の評論かあ、と少し残念、群像は鹿島田真希だ。まえに新潮に載った『…