『教団X』中村文則

連載スタートはすごい冷めた批評的なところで宗教をとらえていて、ほんの少しだけ期待したが、2回目からはやっぱりという感じでテンションが続いていない。というか、もっと面白く、とか端っから期待していないんで内容は別にいいんだ。ただ、せめて何が書いてあるのか筋くらいは知りたい。この作品と赤川次郎の連載は、ほかの連載に比べて話がそこそこ入り組んでいる割には、作者の展開のさせ方が拙いのもあるんだろうが、なにより一回の分量が少ないのが問題。そのせいで前回がほとんど記憶に残らないんだよ。もう条件的に面白く読みようがないという。前月号を手元に置いて読んでいる人ばかりと思わないでくれ。