『文學界』 2012.2 読切作品ほか

渋谷だのお台場だの相変わらず新しい商業施設ができてるらしいですが、気がついたら最近、ダイソーヤオコーとサンワしか行ってません。


というのは極端で、よくよく思い出したら、「業務スーパー」とか「カルディ」、「キャンドゥ」、「イオン」などにもごくたまですが行ってたりします。
でそんな小売業界にとって激震なのが、消費税10%。野田さんの譲歩ぶりもすごいなりふり構わずな感じがしますが、私は自民党が交渉拒否を貫かなかったのが意外でしたね。人気サイアクの民主党と談合なんてイメージがついたら最悪じゃないかと思うんで、もし党利党略最優先なら、「マニフェスト違反」を旗印に下手したら小沢と組んでもという事もあったかもしれないのに。それなりに良識があったということでしょうか。(そういえば、東京都の原発住民投票で「電気を頼る立場の東京が、立地地域の雇用や地域社会の存立に甚大な影響を与える稼働の是非を判断すべきでない」という自民党の反対意見のほうが説得力あったりするしなあ・・・・・・。)


で消費税10%、国民不在だ!とかマニフェストはどこいった!とか、手続き論でしかリアクションできない人がまだまだいるようですね。前回の参議院選挙、つまり直近の国政選挙では自民党民主党も消費税増税を掲げていた筈でしかも両党足せば軽く過半数ですから、ごく最近のうわっつらだけみて国民不在とはいえないと思うのですが。というか、民主党自民党も党利党略第一で歩み寄り拒否して何も進まなかったら、それこそ国民不在な気もします。
マニフェスト違反については、それをいったらこれほど約束違反もないんですが、不思議なのは、原発推進(たしかいずれ50%にするような内容)のマニフェストを掲げていた民主党が、一転して脱原発依存とか言い出したとき、誰も「マニフェスト違反だ!推進せよ」とは言わなかったことです。
あれだけの事故が起こったんだからマニフェスト違反もしかたないとかいうなら、ユーロが消えてしまうかもしれないという予想もしない大事件をうけてのマニフェスト違反も仕方ないんじゃないですか?
そういう意味では、円高株安で景気が後退しているときに増税なんてというのがそこそこ説得力ありますが、財政再建をどうするのかについて同時に具体的に言及している意見もあまり見ませんし、現状で景気回復待っていて景気が回復するとも思えない。もしかしたら財政再建の道筋、つまり現役世代の負担をこれ以上増やさない見通しを立てるのが、景気回復への道ではないかと。いちばん稼いでいる世代の消費をなんとかしないと、と思うのですが。