『文學界』 2011.12 読切作品

先日タクシーと口論になったのですが、思いっきり負けました。(正確には「タクシーと」ではなく「タクシーを運転してたやつと」)


むろんちっとも反省していなくて、今でも自分のほうが正しいと思っているし、その日はしばらくのあいだ事務所見つけて文句言ってやろうかという考えを頭から追い払うのに苦労したのですが、どうも私は頭に血が上ると何も言えなくなってしまう性質らしく、むかしからこういうことで勝利を収めた記憶がありません。そういえば、その言語でもし喧嘩することができればもうそれは習得したといっていいんじゃないか、というのをよく聞きますね。となると私は日本語を・・・・・・。
みっともないなと思うのが、理屈が尽きたのか思い浮かばないのか、「っせーバカ、バーカ、バーカ」「バカはバカ」「お前がバカなんだよ」とひたすら同じことを連呼するパターンで、それが頭の片隅にあって、私の場合脳がすくんでしまうのかもしれません。であとから、こういえば絶対追い詰めることができたのに、とグダグダ思うのです。
ともあれ、そのタクシー会社は地元の、車で10分くらいのところに事務所がある会社なのですが(いちいち調べた)、今後ぜったい利用しません。


クリッパーズなんとか勝ち上がりましたね。薄氷そのもの。4勝3敗だったのですが、ワウワウが放送した3試合がすべて負け試合という素晴らしい間の悪さでした。