『橋』黒川創

今回は小説そのものにかんしてほとんど感想というべきものがないのだが、小説の登場人物がもしイージス艦が横須賀の原子力空母をコンピューターの誤作動かなんかで誤って攻撃したら原子炉がアレして半径数キロ以上が、とか恐怖するところでなんだそれ、と思う。もちろん、軍事的なことであえて不透明にしているから恐怖しようと思えばいくらでもなのだが、ふつうに考えて空母がそんなやわな炉を積んでるとは考えづらいし、コンピューターの誤作動とか言い出したら、イージス艦が誤って横須賀の街を(というか先の大戦のような艦砲射撃以上に飛ばせるものがあるだろうから、首都のどこかでもいいが)直接攻撃してしまうほうがよほど恐いんじゃないの、といいたくなる。