『クエーサーと13番目の柱』阿部和重

超ハイテクを駆使し、チームを作ってアイドルの追っかけをする人たちの話。自分たちがアイドルに興味があるわけではなくて、スポンサーがいるのだが、ただの超大金持ちの個人であって、パパラッチのようにメディアが裏にいるわけでもない。というか、こういうネタに大金を払うだけのものが旧メディアにはもうないんだろうな。登場人物の虚無感も、現実にはここまでやってはいないだろうなあと思いつつもなんかリアリティがあるのも、いつもの阿部和重の世界。