『文學界』 2011.2 読切作品

セブンスターが手に入らず、ジタンとかゴロワーズを買っているんですが、結構旨いですね。コンビニで売ればいいのに。


一ヶ月もたつと流石に地震のこともあまり言及されなくなってきているかのようですので、逆にあの日のことを書き記そうと思うのですが、少しも面白くないので読まなくて良いと思います。


以前書いたときは、バイクで停車中に第一波にあって、まったく地震とは気付かなかったところまででしたが、数十メートル走って再び停車したときの揺れは地面が真横に引きつるような揺れで、ここまでくるとさすがに変だと思い、電線や信号機を見るとぐらんぐらん揺れています。そうこうしている間に道に面した家から人がどんどん出てきて、お、人が家から出るほどの揺れかと気付くと同時に思ったのが、(ああ、まわりに高い建物も無い道路の上にいて助かったな)というだけの間抜けなものでした。
ガソリンスタンドで大型バイクにしがみついている人や、老人を支えてあげている工事中の交通整理をしていた青年を印象深く横目に見つつ、道路も落ち着くと、もっと家の中の心配をすべきなのに、何も無かったかのように帰路につき、途中野菜の直売所でホウレンソウなどを品定めしつつ、家が近づいてきて、(あ、そういえば家の中は!?)と思ったのでした。
まあそれほど滅茶苦茶ではなかったのですが。