連載作品について

・群像を買い続ける理由のひとつである『地上生活者』が休載している。創作上の問題ならまだしも病気などが原因であれば悲しい。あまりこういう声はネットには無いだろうから、応援してます。なんとか頑張ってくださいと書いておく。
・『末裔』が終わった。公務員が何かとバッシングされ、クルマが煙たがられる時代に、ドライブを楽しむ公務員を描く。頼もしい。作家という存在を英雄視するのは危険だけれど、反時代的な人をそう思うのは構わないだろう。喪失から再生へとむかって、主人公の周りの人物が次々と姿を変えて主人公の前に現れるのが鮮やかで面白かった。ひとは祈るときには眼をつぶってしまうが、そうしてばかりいると眼は知らず知らず曇るのだ。