『群像』 2010.6 新人賞2作

ここ何大会か、それが記憶にないくらい見ていないサッカーのWC(←トイレじゃないですよ)ですが、先日たまたまスペインとどこかの試合を見ました。
ただし見たといってもハーフだけですが、見ながら、なぜにサッカーは面白くないのか漫然と考えていまして、まず第一に、点が入らなさ過ぎ。0対0とか、目に見えるかたちで結果の出ないものを見て何が面白いのか。たとえばボクシングなんかだったら目に見えるような決着(KO)がなくても、判定がありますし。あるいは他の競技でもタイムで差をつけたり、美しさで点数をつけたりするのですがね。
つぎに、大げさに倒れすぎな人が多いこと。確かにNBAなんかでも、反則の判定で選手の演技力が左右したりはするのですが、それにしたって、顔しかめてのた打ち回って足引きずってピッチの外に出たような人が、2、3分後には味方のスルーパスに矢のように反応したりするようなそういうシーンを、他のスポーツではあまり見たことがありません。あるいはゴール前でチャンスだと思ったら、肩掴まれてもドリブル敢行するときがあれば、たいしたチャンスでなければ肩押されたくらいでダイブ。見ていて、こいつらスポーツ選手かよ、と思います。上手い欺き方までが、ノウハウに入っているようなスポーツって何?
そして、そういう事に対して卑怯だとか、そういうことがあまり言われない。山下の足を攻めなかったエジプトの選手をこの国の人間どもは随分と賞賛したんですがね。え、柔道は武道?ああそうですか。
ファウル地点から、少し相手のエリアにずらせてボールを置いたりも毎回見ていてウンザリ。投げるタイミングを計るふりして、スローイングも位置ずらしますからね。
上記をすべてふくめて纏めるなら、このスポーツ、実力が正確に反映しなさすぎです。たとえば大学にプロが負けたりとか、NFLだったらありえませんて。
で実力じゃないところで勝負が決まったりするから、「物語」が生まれやすい。「奇跡を呼んだ」とかくだらないことが言われやすい。困ったものです。スポーツ選手ごときに人生を教わるとか、虫酸が走りますね。
スポーツは、その人の資質と、日頃の鍛錬が全てで良いです。分かりやすく直截的にいうなら、弱い人・団体は負けるべくして負けるべきです。