『群像』 2010.4 読切作品ほか

さてゴールデンウィークはなかなか良い天気に恵まれそうですが、スーパー行くにも渋滞というのは勘弁だわと思う反面、消費が少しでも上向くのは良いことだから歓迎せねばなあ、と公私の判断が分裂しています。


久しぶりに本屋にいって驚いたのですが、パソコン雑誌ってほんと少なくなりましたね。昔は電話帳みたいな厚さの本があったり、新聞社が出したりもしていたのですが。けど良く考えればインターネット関係の雑誌もありましたが、ネットの情報をインターネットではなく雑誌で得るというのは、そもそもがおかしいんですよね。


バイク雑誌が薄くなりながらもなんとか健在なのは少しほっとしましたが、それでも昔を考えると淋しいです。ミスターバイク、ベストバイク、モトチャンプの3誌がある頃は、文芸誌と同じで発売日が皆同じで、待ち遠しく、よく立ち読みしたものです。(買ってないのかよ、という。)コンビニというものが世間に認知されてきた頃のことでしょうか。しかし馬鹿雑誌読んで、スクーター改造して喜んでいたような人間がいま文芸誌を読んでいるとはね。


もう私の凡その年齢もばれているのでしょうから、ついでに言ってしまうと、昔はFM雑誌というものがあったのですよ。「FMレコパル」「FMファン」「週刊FM」・・・途中からFMステーションなんてのも登場したりして。鈴木英人のキラキラしたイラストがいかにもバブリーな80年代という。わたせせいぞうという人も居ましたが、このへんが苦手な私は、いちばん地味な週刊FMを買っていた覚えがなんとなくあります。
思い出すに、FMファンが一番知的で、レコパルが軽いノリだったような気もするのですが、なぜあんなものを読んでいたのか。たぶん番組表だけが目当てじゃなかったような気もするのです。きっと私という人間はその時期によって手にするものは違うものの、何かしら雑誌を読みたい人なのかもしれません。
バイク雑誌とFM雑誌のことを考えると、「青春」の二文字が胸に立ち上がってきてしまうのでした。