『さようならクリストファー・ロビン』高橋源一郎

クマのプーさんの話に出てくるキャラたちが自我に目覚めて決められた物語から逃れようとする話がメインなのだが、科学的な思惟の限界を書いた部分が面白かった。計算でしか捉えられない自覚できない存在が消えたからって、それってなんか我々に関係あるの?というところ。
高橋源一郎の昔ながらのアニメキャラとかが出てくる話と思いきや、なんか物語解体も駄目、科学も駄目、で敗北宣言みたいな雰囲気すら漂う不思議な作品。