『約束の夜に』松尾依子

「〜は少女の持ついやらしさを煮詰めて結晶にしたかのごとき性格をしていた」という文章で一気に読む気が失せたのだが、短編という事もあって我慢して読んだ。
それにしても。疲れるだろう、こんな人いたら。始終重苦しい内省をしっぱなしなのである。なにか相手が行動したり自分がそれに反応するたびごとにそこに起こる感情や行動の意味を問う。
われわれは、いや少なくとも私は、いつもこんな考え込んで生活していないよなあ。