『すばる』 2008.12、1、2、3とまとめて

先日夢の光景の話をしましたが、バイクであちこち走っていると、一度しか行った事がない所などが、こんどは夢の中の光景と混同されてくるんです。いや、夢まで行かない事が多いかも。
どういう事かというと、頭の中にときどき現れてくる街道の光景で、しっかり地名などの情報と共に自らの経験として記憶されているものもあれば、確かにそういう道には行った、光景を見た、はずなんだけど、どこだったか思い出せない・・・となり、果ては、それ現実か?実際にそんな所走ったっけ、とまでなってしまう、そういう光景が私の中にはあるのです。
わりと広い一車線の下り坂の緩やかなカーブで、バスの駐停車用に湾曲があって、その向こうに「山田うどん」があって・・・。これは長年に渡る私のそういう曖昧な道の記憶のひとつだったのですが、つい先日神奈川北部(東京西部)を何年かぶりに走って、あ!ここ!ここだったのかー、となりました。
地図を持たずに出かけて道路標識と勘だけを頼りに近道などして時々ハマったりするから、そういう経験が曖昧な光景が蓄積されてしまうのですが、却ってそういう受動的な求めてなかった一度限りの光景の方が強烈に自分の中に残る、そんな気がします。


今日は記憶で書くので短めに。まずは12月号から。