『文學界』 2008.11 読切作品ほか評論など

久しぶりにTVをつけると、厚生省の旧幹部が殺害されたというニュースが頻繁に流れていて驚かされました。
いつの間にかこれが「テロ」と言われていることにです。私の記憶では昔、成田空港の問題をめぐって旧運輸省の幹部などは幾度も襲われたことがあったと思うのですが、そんなに「テロ」「テロ」言われていたかというとそうでもなかったような。
terrorという語源から離れて政治的暴力行為ならばなんでも「テロ」と言ってしまうと、本来のテロリズム的行為の特異性が薄れてしまいそうです。思想性が強く、政治的目的を持ち、またたいていは組織的であり、広範囲に恐怖を植えつける、という。
確かに今回の「事件」が特異に見えることは確かだし、誰がどんな目的でという事が見えないという意味においては「恐怖」なんでしょうが。あ、なるほど。誰がどんな目的でというのが分からないから、成田問題のときと違って皆、興味深々に騒いでるんですね。


しかしこれだけノンビリ古い号の事書いていいのかしら、と思いつつ。