『日本語が亡びるとき』水村美苗

長い評論せっかく読んだのでひとこと。
前半の部分が非常に面白かった。とくに様々な国から文学者があつまってくるなかで、その国の経済がいかに意味を持つか、というあたり。
で、後半、英語圏が経済的に「勝利」したおかげで、言語的にもそうならざるを得ないだろうと。それ、はもう始まってるよ、と。
とくにこの言葉はなるほどと思わせる。
「今、人は英知を求める人であればあるほど、日本語で書かれた文学だけは読もうとはしなくなってきている。」