『骸骨ビルの庭』宮本輝

休載が多いは、展開が遅いは、で、これだけ読みやすい文体でなければ相当読むのが辛かったろうなあ、と思う。脅迫めいたものがあってから、その後の動きがあまりにも無さ過ぎ。またビルに暮らす人々が皆楽天的に明るい感じで、貧窮時代の苦労もあまり雰囲気として伝わってこない所がある。どうして皆ニッチな自営業的な仕事しているんだろうか。
コンブ水の話はためになったけど。