高橋源一郎様ありがとうの巻 『文學界』2008.3より

陽射しの色も変わってきましたね。
私がいちばん好きな季節の到来です。寺山修司には、われに5月を、という名言があってその意味合いの正確なところは分かりませんが、我に3月4月をと私なら言いたいところ。
気候の寒さと陽の光のミスマッチがなんか心地良くって、日当たりの良い所にいると"さむ気持ちよい"のです。


でも、もっと大きな理由は別れと出会いの季節であることでしょう。とりわけ出会い。
新しい組織や状況に立たされることで否応無く感じさせられる緊張感、そして孤独感。一人で世界と対峙していることが一層意識され、風景への意識を鋭敏化させるのでしょうか。


じつは花粉症なんですが。