2008-04-03から1日間の記事一覧

『猫がラジオを聴いていたころ』瀬川深

地の文と会話文を交えたその構成は工夫してあるが、ここには、悪く言えば、反動的なノスタルジアしかない。 だいたいネットよりもラジオの方が、メールよりもハガキの方が生っぽくてリアルでみたいな感覚は、CDよりもビニールの円盤のほうが暖かいとか、ト…

『ラップタイム』澁谷禎之

これは…一番苦手なタイプ。 若気の至り的馬鹿騒ぎと、都会の雑踏での淡い儚い触れ合いみたいな作品は、もう沢山だ。40、50になってこういう生活しているような人を書くのであれば面白いかもしれないが。しかも最後の方での車内酔っ払い女性の叫びなどは、エ…

『群像』 2008.4 新鋭の短編つづき

暖かくなって部屋の中を整理したいのですが、文芸誌をどうしようか思案中です。 古本屋は引きとってくれないからと、捨てるのはもったいない。オークションで100円くらいなら買う人いるかもですがあまりに面倒。 ま、それより先に、文芸誌のうちどれを処分す…