2007-09-03から1日間の記事一覧

『Aデール』玄侑宗久

通俗的で深みを感じる人物が主人公という訳ではないが、この間の作品もふくめ、この作家の関心領域としては間違っていないと思う。病や死、老いといった一般的で具体的な恐怖を相手にしてこそ宗教だからである。 またこのような作者は、中途半端な恋愛小説や…

『ぶるうらんど』横尾忠則

これはなんなんだろう。 ここ数ヶ月読んだ中で、間違いなくもっともつまらなかった作品。便所の落書きだってもっと文学的だったりするかも。 死後の世界についてあれこれ夫婦が語るだけなのだが、死後の世界の在り様について、なにか面白い発想があるわけで…

『文學界』 2007.9 読切作品その2

今日は、いつにも増して内容のない内容です。