『群像』 2012.6 読切作品ほか

山の近くにいって眺めるたびに、海より山が圧倒的に好き、と思ってしまうのですが、引き合いに出される海はかわいそうですね。


そういえば、野田さんが反原発デモの人たちと面会するとか言う話はどうなったんでしょうか。
枝野さんが「不公平じゃないのそれ」って批判していましたけど、まあ当然そうでしょうね。どこぞの新聞では、あるいは「文化人」の一部なんかからは、人々の声が政治に届かなくなっているこれは良くない危ないとかいって、こういうデモとかデモの主催者に政治家が会うことを後押しするようなことをいってましたが、ついこのあいだ人々の声がばっちり届いたので民主党政権が誕生したばかりなんですが、届かないとはどういう了見なのかさっぱり。毎年この時期とくに15日には靖国神社あたりにも万人単位の人が訪れるのですが、ここ最近していない公式参拝を求めてデモかなんか起こって、首相がじゃあ会うかとかいったら朝日あたりどういう論調になるんでしょう。これだって人々の声を聞くことですが。どこの誰を代表しているかも明確でない有象無象を首相がひとつひとつ話し相手にするような政治のほうがよほど危ないです。
念のためですが、私はデモを否定しているわけではありません。安保のときはなんだかんだで延長されちゃいましたが、やすやすと成立させなかったことは、その後自民党において吉田系の穏健保守が継続して力を得るきっかけになったといえなくもないし、アメリカにだって日本と軍事的に協働するのは簡単ではないな的な影響は与えたでしょうから。オーストラリアとかフィリピンとかの他のアメリカの同盟国はベトナムに行ったりしていますし。(まあそれも小沢とか小泉の時代になるとあまり関係なくなるんですが。)枝野さんだって、関電が次はここの原発再開したいとか言ったときに「何言ってんだボケ」って批判してましたけど、それにはデモみたいな事象も影響してるかもしれません。


今回の群像の新人賞は残念でした。