『青痣』西村賢太

この作家に関しての評価はこのへんで多分落ち着いちゃうんじゃないだろうか。ほとんど変化らしいものはないから。
まだ従順さが残っていた頃の、貫多と秋恵もの。以前「オリシー」という言葉がでてきたのを思い出させたが、今回もそのパンツの汚れに関して男が尋常とは思えない関心を示すところで衝突が起こる。小説への評価とは別にして、なんでそこにそんなにこだわりが、と思う。