『迷宮と宇宙』安藤礼二

自分の好みを言ってるみたいで申し訳ないけど、この人の文章だめだわ。評論ならもったいつけないでもっと単刀直入に言えないものか。たとえば、「もうひとつ別の作品があるのではないか。」なんていちいち自分で問いかけて「○○という作品が・・・・・・。」なんて自分で答えないで、最初から「もうひとつ○○という作品があると思われる。」でいいではないか。
あとは焦点を是非しぼって、主題については詳細に語り、他の挿話的な部分は控えめにしてほしい。この評論は、三島について何かいいたいのか、平田に対してなのか、あるいは稲垣?澁澤?色々登場させすぎ。どうも読み終わったあと、残るものが少ない。色々話が拡散して、焦点が絞られていないからではないか?