『すばる』 2009.10 読切作品

先日ここで『文學界』に言及しましたが、吉田修一氏の連載がなぜかストップしているんですね。連載そのものは実は渇望するほど楽しみにはしていないんですが気になります。病気とかじゃなければいいんですが。


そろそろオリンピックの開催地が決まるそうですが、私としては東京じゃなければどこでもいいですね。
なぜ東京でオリンピックが嫌かというと、有名文学賞の選考委員を兼ねる某知事が嫌いだからというわけでも殊更なくて、ただ、オリンピックから遠くありたいのです。東京で開催なんてことになれば嫌がうえにも何らかの影響を受けてしまいそうで。サッカーのワールドカップが日本で行われたときも一試合も見ていませんが、何らかの形で常に話題になっていて辟易しました。
去年の北京オリンピックも話題になった開会式も含め、全ての競技にわたって一切見ていませんし(少なくても能動的には)、その前のオリンピックなんて、どこの都市で行われたかも覚えていません。
これは日本に限らない事だと思いますけど、負けた人を理不尽なくらい貶めてしまうのが昔から嫌なんです。そういえば、千葉すずさんがその発言を云々されたときが決定的だったというか、あれからオリンピックの記憶が余りありませんからね。
スポーツの0.1秒の差なんて、たまたま調子が上がらない時期にあたってしまったとかいくらでもあるのに、それを理解できない人が未だにいて、まあそういう人は当然自らスポーツの経験がないからそういう事を知らないわけで、つまりは選手達に努力を強いておきながら、自らは何もしていない訳です。何もしていない人間がより騒ぐ。
あ、何もしていないわけでもないのか、そういう人も選手に対して強化費用というかたちで税金負担してるわけですか。でもだとしたら、そういう所からへんな連鎖が発生してるともいえます。選手を強化する費用があったら、公共のスポーツ施設を充実させた方がいいですよ。水泳とか陸上なんて本来見て楽しいものではなく、つまり見るスポーツではなくやるスポーツです。医療費も上がらずに済むかもしれません。少なくともテレビの前で日本選手見ながら酒飲んでるよりは。
日本も戦争だけじゃなく、ゆくゆくはオリンピックも放棄しませんか。