『殴る女ファイナル・ラウンド』荻野アンナ

ここで書かれている「筒部」というのは秩父のことだろうか?高校生の頃は峠を走るとか言ってお邪魔したこともある筈だが、最近は全然知らない。駅前はその頃から寂れていたような。
最初からこのシリーズを読んでいないので評価はしないが、なかなか面白かった。ダメ男たちとのやり取りがその面白さの中心なのかもしれないが、私は石灰をめぐる話とか古代の生物の話、土木作業の現場での話が面白かった。怠惰な私は、こういう自然科学に面白さを感じるくせに、生物とか地理の専門書などは読めないし、よくある素人に分かりやすく科学を知ってもらう的な本も、なんかプライドがあるわけではないけど、いかにも踊らされてる気がしてあまり好きではないので、ちょっと下らなく思えるような内容に挟まれているとはいえ、こういう機会があるのは良い。逆に、こういうルポ的な所があるからこそ、残りのダメ男とのやり取りも少しは面白く思えるのだろう。