『物語の完結』山崎ナオコーラ

文學界の大座談会で天然であることを惜しげも無く晒してしまった山崎氏。
ただ氏のばあい、それがもはや欠点には見えなくなっている、そんな気がしないでもない。
今回のこれは短編で、女性作家である自身らしき人物が友人とアルゼンチンに行っただけの話なのだが、この人が書く男性と女性主人公にはなんか独特の味みたいなものがある。
キャラの性格でいうと、女性主人公の場合、静かで大人しいのにどこか激しい所を持っていたり、とか。そしてある部分で天然だったり。男性はいっけん奔放でありながらあまり強くない人が多い。
今回は、動物園での女性主人公の動物たちに対する天然な感想がわりと面白かった。