文學界の連載

楽しみにしている連載がないのですっかり忘れていた文學界の連載。面倒なのでまとめて言及。総じて他誌より面白くないので[オモロない]にしてみた。
新連載が始まっているのを今ごろ知った。

象牙色の賢者』

新連載。実在の人物をもとにした西欧の近世もの。いやフランスだから近代といってもいいのかな。基本的に西欧世界についてはアメリカ以外関心が薄いので、期待薄で読み始めたが、そんな気分でもスラスラ読ませるのだから相当の技量はある作家とみた。

『常夏の豚』

豚になった謎に話が近づいたかと思ったら、また別のドタバタ劇が始まる。まだ続くのという感じも否めないが、どこまで日本の地方の惨状に迫れるかどうかによっては、面白い部分は多々ある。

『心はあなたのもとに』

ワールドカップに感激する病弱女性。サッカーについて具体的に語られても関心ないし、この主人公2人ってほんとに魅力がないんだよな。今回みたいな回はホントにどうでもいい。

『ドンナ・マサヨの悪魔』

お腹の子供が祖母の心に直接話しだす、という非リアリズムなところは面白いのだが、今の段階ではその話の内容じたいが面白くない。

『海峡の南』

やや話に奥行きがでてきた。今回は主人公男性の性格に違和感を感じる描写も少なかった。ただ相変わらず、セックスを無理にいろいろ絡めすぎ。