『高畠素之の亡霊』佐藤優

文學界』での連載は、過去の出来事の比重が高いので楽しめるが、今回は序章ではあるが、『新潮』ではもっと評論寄りになりそうな気配(過去の出来事だったら文學界と重なっちまうだろうし)。そういう意味でさすがに佐藤優に、政治思想だの宗教だの語ってもらっても、あまり読む気がしないというか。柄谷行人がなぜ佐藤優を評価しているのかを知るのにはいい機会なのだろうか。