『地上生活者』李恢成

さいきんこれが面白い。今描かれているのが、北朝鮮が楽園と思われたころの在日の人たちの、その生活部分というより、政治的部分を描いているからなんだと思う、きっと。
北に対する思いが楽観的であったり確信的であったり(ただし主人公以外)、その様子や言辞が今の北朝鮮を思い浮かべながら読むと全く理解できないくらいなのも面白いが、いやこれは実際そうだったんだよな、これが。
当時は、北朝鮮は楽園であって、かたや、韓国は体制が民衆を弾圧しまくって、悪い国家の代表みたく思われていた。ハズ。