『B39-Ⅱ』吉村萬壱

その後を描くのかと思いきや、いつかの文學界に載った作品の裏バージョン的内容。
あんなどうでも良い話の裏を読みたいとか、読んで良かったとかいう人がいったいどれくらいいるのだろうか?
労働の現場にしてもよく分からぬゴム製品という発想そのものは面白いと思うのだが、一人の人がどう見ても現実では無いようなデタラメな事をしていっせいにラインがストップしたとか、抽象的なフィクション感が強く、21世紀の工場のじっさいの現場の「らしさ」からは遠くなってる気がする。