2008-11-14から1日間の記事一覧

『闇の梯子』角田光代

この人は上手いんだよな。嫌味なくらいに。短い作品ってこともあるが、淀みなく一気に読ませる。 ただ今回は、少々短すぎるのではあるまいか。薄気味悪いなんて単なる思い過ごしだよなんていきがってる人ほどより強く闇に囚われてしまうという、まあありがち…

『霊降ろし』田山朔美

連載も含め、今月の文學界の全てのコンテンツのなかで一番楽しめたのがコレ。 女子高生を主人公に、親類の知り合いのオバサンにニセ霊媒師をやらされる日々を描く。こういう設定も他にあまりないもので、あまりないという事は確かにリアリズムという点では微…

『文學界』 2008.11 読切作品

最近、世の末だなと将来を危ぶむ気持ちばかり高じて、すっかり肉も買えなくなってます。 買うとしたらトリムネなんですが、主に豆腐を炒めて食ってます。意外にこれが旨い。木綿豆腐は肉代わりになりますよ。味も沁みやすい。 そろそろ旧号に言及しておかな…