2008-07-07から1日間の記事一覧

『冬待ち』谷崎由依

いまだに軽く余韻を引きずっている圧倒的な絲山作品の直後に読むのであれば、それだけでちょっと不利な処があるのに、このような全く対照的な作品が来てしまって、うーむ、正直今作は読み進めるのに少々苦労した。どのへんが対照的かというと、その自己への…

『文學界』 2008.7 新人賞受賞第一作

芥川賞の候補作が発表されて7作品中5作読んでいるなんとも言えない状態ですが、何故これが?というのはあまり無い方かもしれません。 いちばん取って欲しいのはもちろん津村さんなのですが、津村さんの最高傑作ではないのが少し複雑な気持ちがするところで、…