2008-02-27から1日間の記事一覧

『婚礼、葬礼、その他』津村記久子

最初にいってしまうと、面白い、とするのに全く躊躇はないが、物足りなさは残った。 それはこの作品が、いままでの津村作品の枠組みのなかにすっぽり収まってしまうものだからであって、相変わらず上手くて読んでて楽しいながらも、新鮮さや驚きは、とくに彼…

『文學界』 2008.3 読切作品

陽の光が変ってきた(強く眩しくなってきた)という話を書きましたが、このあいだ、"また夏が来るのか"と思ったら、"季節のめぐりが早いな、もうこの反復感はうんざりだ"という気持ちになって、少しだけ死にたくなりました。 夏は本当に嫌です。花粉より嫌で…