『文學界』 2012.1 読切作品ほか

もしかしたらすごく恥ずかしいことかもしれませんが、私がジャズやボクシングを好きになったのは実は狩撫麻礼の影響です。


というわけでボクシングですがパッキャオ負けましたね。階級差によるスピードの差を生かしたボクシングでずいぶんと騒がれましたが、そういうのって実はそれほど好きでなかったりして。メイウェザーのあの冗談みたいなコロンブスのゆで卵みたいなしかし誰も倒せないL字ガード(左手をL字に構えて肩で顔面をスウェーして腕でボディーをガードする)との対決を見たかった気もしますが、全盛はもう過ぎちゃったんでしょうか。負けても妙にサバサバで、意地というのもない感じでしたし。
それにしてもWOWOWにはもう芸能人をゲストに呼んで応援団させるの止めて欲しいですね。せっかくジョー小泉さんがパッキャオぜんぜんダメですね、とか冷静にやってくれているのに台無しでした。
そんなこんなですが、でも同時間にNBAやってたらNBAの方を録画するわけです。スパーズとかボストンとか、ああいう小ざかしいチームが決勝進まなくて本当に幸せです。レブロンとデュラントの力と力の勝負が見れるなんて。


関西電力原発再稼動決まりましたが、あきれましたね。
って、事故があったばかりなのにもう再開?みたいなどこからも文句のない穏当なコンセンサスみたいな呆れを私が持つはずもなく、完璧なプロセスを経たとはいえないものの、再稼動に反対する気持ちは正直ありません。
というか、呆れたのはこの間の天声人語なのですが、ああいうのを読んだりすると反対する気がないどころか積極的に賛成したくなります。相変わらずの中央から地方への上から目線で、相撲の八百長メールにひっかけて関係者の発言を揶揄するその姿勢には諦め感すら覚えます。
たとえば格差問題に関しては朝日新聞は震災前は、菅直人の気持ちも動かすような秀逸な連載をしたりしていたのですが、きれいさっぱり忘れたんでしょうか。原発が止まってしまえば路頭に迷わざるをえない人と、原発が止まってもせいぜい電気料金が5千円のところ6千円になるくらいの人との格差にどうしてこんなに鈍感でいられるのかまったく不思議です。