『いわゆるこの方程式に関するそれらの性質について』円城塔

松井作品のあとに掲載されていて少し時間があったからというただそれだけの理由で目を通してみたものの、前置きの長さに呆れ、途中で読むのを止める。時間の無駄だこれは。よって評価不能
私に一言でこの作家を表現させてもらえば「ひとりよがり」。なかなか本題に入らずあーだこーだ書いてる内容を本人はきっと面白いと思ってるのだろうが、少しも面白くない。後で明かされるとか、あなたがこれを読んでいるかどうかとか、数式を目にしたときの反応がいくつに分かれるだとか、余計なことだらけで余程の暇があっても付き合う気持ちになれない。
思えばこの人も芥川賞候補だったような記憶があって、すばるの6月号は読切作家の名前的にはなかなか豪華な筈だったんだけどなあ。