対談:東浩紀+仲俣暁生

対談の題名から、こないだまで文學界で連載されていた北田なんとかさんのと似通ったテーマの話かと気が進まなかったが、文学に関わる話もちょびっと出てきて、最後まで読んでしまった。
下北沢とかその他都市の再開発に関する議論では、仲俣とかいうひとが東に何度論破されても反動的な意見を繰り返している。なんかしつこーい。
それにしても、いまどき"シモキタ文化"とかそういう人が残ってたのね、ということを再発見。どうせピーコック側にあるボロボロの商店街を残しておきたいとかそういう類のことなんだろうけど、どういう意義があるのかさっぱり分からん。
北周辺をクルマのアクセスがしづらい状態で守ったところで、その分の排気ガスが周辺地域に行くだけじゃないのかね?
まそれでもいっときの古着ブームの頃よりは人の数は減った気はするなあ、あのへん。ちょっと前は改札が混んじゃって切符買うのも大変だった覚えがあるけど、最近はみんな原宿とか大手町行くのかね?


いずれにせよ、地方生活者には関係の薄い話が大部分を占めていて、どうでもいい対談なのかもしれない。
岩谷宏さんの影響なんだけど、東京が好きだとか、東京で生き生きしていたりするような人は、出身地の如何を問わずイナカモノだよね。


ところで仲俣暁生さんてどういう人なの、と調べていたら、なんかはてな使ってるっぽい。
最近のこのエントリを読んだら、東中野の風景が変わったことを嘆いているようだ。そのなかでこんな記述があるんだけど、何だろ?

工事はすでにかなり進んでいて、地下を走る高速道路から排気ガスを地上に出すための、馬鹿でかい煙突が、東中野の駅前には何本も立っている。道路が完成すると、このへんに住んでいる人は、日夜、地下から排出される廃棄ガスが、煙突からもくもくと立ち上るのを見ながら暮らすことになるのだろうか。なんという無惨な「都市計画」。

「煙突からもくもく」って、比喩なのかなあ。
それとも、地下道の排気なんかしっかりフィルター通すに決まってるんだろうけど、フィルター通してもまだ「もくもく」してるの?
最近の排ガス規制で煙出しながら走るトラックだってめったに見ないのに、その排気ガスにフィルター通してまだ見えるものって?もしかしたら冬場には水蒸気状態になってその「もくもく」?(でも水蒸気なら「無残」ってほどでもないしなあ。)
いずれにせよ、いかにも環境が悪くなりますみたいな方向に誘導するような文章で、井荻トンネル以前の環八の惨状を知るものとしては、疑問ばかりだ。