『新潮』 2009.1 連載評論

最近印象的だったのが、先日見たチリの独裁政権に関するドキュメンタリーでした。
まあピノチェトが行った事はすでに広く知られていて、ドキュメンタリーのなかで大きな新事実が出ていた訳でもないのですが、ピノチェトの熱狂的な支持者が居ることに驚きました。あの映像はまさにドン引きという感じ。
彼らは集まって、反ピノチェトの人に対して「お前らの親類は負け犬だ、だから虐殺当然!」みたいなシュプレヒコールを繰り返してるんです。で、「ピノチェトを有罪に出来なかった、ザマーミロ」みたいな事まで言うんです。なんかひどいなあ、と思いました。社会主義がそんなに嫌いならそれでもいいんですが、あの大人気ない言い方を大の大人がしているということに驚かされました。


※なんか津村さんの作品に触れたページに異様にコメントがあったので、色々調べてみて初めて知って驚いたのですが、グーグルで「ポトスライムの舟」で検索するとここが上位に来るんですね・・・。『群像』ってつくづく日頃から言及されない雑誌なんですね。こんなのが上位に来て津村さんには非常に申し訳ない気がいっぱいです。